お大根を洗って

きのうはとてもうれしい日でした。

農園でいつもお世話になっている方が、少しおぐあいが悪くて、十日ばかり入院していらっしゃったのですけど、きのうは朝からまたお顔が見えました。

少し細くなられたように見えても「やっぱ、ここに来てなあかんわー」とおっしゃる笑顔がとてもお元気で、私もにこにこ。お腹にもいいように、バナナケーキをふわふわに焼いて、お茶の時間にお届けしました。

目のまえの大根畑を眺めていたら「ここのひと畝、ぜんぶ抜いてもうて」といわれて、さっそくsesentaを呼んで、また一段と大きくなったお大根をひと山、いただいてきました。

そのまま一輪車でうらの水栓の場所まではこび、ここには古いシンクの上板だけをおいた屋外の流しがあって、井戸水があたたかいので私はごきげんで大根洗いをします。

洗い上げた大根は、sesentaがこの前吊った分のとなりに並べて下げました。土から抜いたばかりの大根は、洗うとほんとにまっ白で、私も「大根足」なんて言われたときがあったなあ‥。

そんなひと仕事がかたづいて、さすがにお腹がすいたーと顔を見合わせ、「たまには肉が食べたくなった」と珍しいリクエストで、焼肉ランチになりました。

といっても、いいお肉をほんの少し、これはニンニクとバターとおしょうゆで焼いて、付け合せのお野菜に埋もれてしまうほど。

レタスにラディッシュに‥これも農園の方から。買い出し隊の買ってきてくれた下仁田ネギを、今回はスープではなく、ざくざく切って、お肉を焼いたフライパンでこんがり焦げめをつけましたら、

「お肉やさんにはわるいけど、太ネギの焼いたのって、たまらないいい匂いがするなあ」もちろん、いいお肉があってのことですけど、これが引き立て役に回ることもあるというのを、実感したお野菜のごちそうでした。