干し白菜と焼豚の煮もの

昼のあいだまるで春の陽気と思えば、明日は雨で、また週末は冷えこむ予報、この目まぐるしいのが１月の気候なのでしょうか。皆さま、体調をくずしたりしていらっしゃいませんか。

ダイコンを干したり、白菜を日にあてたりするには、少しつよめの北風があたるくらいがいいのですけど、この好天で、ベランダでの作業はたのしくできます。apercevoirさんのふるーる様が干し大根をおつくりというお話でしたけど、もうきれいにできましたでしょうか。

しっかりめに干したの、少ししっとりくらいで止めたもの、お好みもいろいろですけど、でもこんな陽気ではカビでも来てしまってはもったいないので、どんなふうにしてもおいしい干し大根、少し早めでも楽しんでお召し上がり下さい。

干しかげんをどこまで、という見きわめはなかなかむつかしそうで、私も「おいしそう」「もう食べられそう」と思ったときに、どんどん使うことにしています。

きょうのは、干し白菜。りっぱに育った白菜をいただいて、株もとに半分くらいまで包丁を入れ、あとは割くように分けて四つ割りにし、やや水気がとぶくらいに日にあてておきました。

3,4日経ったものを、ざくざく切って鍋に入れ、お正月に若い人用に用意していた焼豚の残りを大きめに切って入れ、あとは太ネギと赤唐辛子を入れて、キッチンストーブに載せておきます。

干し白菜からも水分が出ますけど、煮はじめにトリがらスープを注いで、水分のさそいにします。調味料はいっさいなしで、スパイスのきいた焼豚とトリがらスープ、それに白菜の甘みだけにおまかせです。

この小さなストーブの上くらいが、ちょうどいい火かげんで、ふたをしておくとぐつぐつ静かに煮えて、いずれいい匂いがし始めます。

ときどき鍋の中を返して煮ていくと、でき上がる頃には、ちょっとかなしいくらいかさが減って、鍋の底になってしまいますけど、でも焼豚から出たお味をぜんぶ吸い込んで、くったり煮えた白菜と太ネギのおいしさといったら、これもこの季節ならではのごちそう。