2011年 10月 21日
さつま芋と栗のレモン煮 |
思わぬ事故でお亡くなりになってから、30年になるということで、この夏、向田邦子さんの作品や生涯をいろいろな形で知る機会がありました。
そんなキッカケであらためて向田さんのご本を読みたくなって、病院の待ち時間やひと休みのあい間などに、ぼつぼつと文庫本を開く習慣ができてしまっています。
向田さんのお書きになる文章は、脚本家でいらっしゃるせいか、描写されるひと場面ひと場面が、紙芝居のように目の前にあらわれる感じで、私などのように文学作品に不馴れでも、とても読みやすいのです。
それに、向田さんがエッセイのなかで書かれる情景というのが、昭和のはじめころのちょっと特別の空気を持った時代のものなので、そのひとつひとつに、つい思い入れを深くしてしまいます。
「本やさんで、向田さんの文庫版があったら、買ってきてくださいね」といつものようにsesentaにたのんでいたら、「うちにこんなのがあった」と自分の仕事部屋の書棚から「向田邦子の手料理」を見つけてきてくれました。
向田さんがお亡くなりになったあとで、1989年にまとめられた1冊の第一刷です。出たときすぐに購入して、ちょっと紛れたままになっていたものでした。
小説やエッセイ集と違って、カラフルな編集なので、グルメでお料理がお得意だったという向田さんの、またべつの世界がたのしいです。
そんな中から、なにかひと品作りたくなって、ちょうど柴栗のレシピをさがしていたのにぴったり。不意の来客にも心尽くしの品が用意されて、下戸の方には熱いほうじ茶といっしょに出されたという「さつま芋と栗のレモン煮」がおいしそうです。
もとのレシピでは栗の瓶詰めなのですけど、ここは目的どおり柴栗を使うことにして。鍋にお湯を沸かして沸騰したら火をとめ、そこに栗を入れて、ひとつずつ取り出して皮をむきます。これを栗の30%くらいの砂糖で煮ておきます。
さつま芋は、小さい柴栗に合わせて小さめの角切りにし、まず固めにゆでて一度茹でこぼします。あらためて水を加えて砂糖(20%ほど)を加え、レモンの輪切り(国産のレモンがなかったので、皮をむいています)をのせて、紙のふたをして煮ます。やわらかくなったら煮ておいた栗を加えて、くずさないように混ぜます。
冷蔵庫に冷やしておくと、甘いさつま芋と栗が、レモンの酸味でふしぎなおいしさ。ご本では和風のおかずになっているのを、テラコッタの器に入れたら、スペインっぽくなったのでデザートワインを添えて、ちょっとハイカラなお茶うけになりました。
そんなキッカケであらためて向田さんのご本を読みたくなって、病院の待ち時間やひと休みのあい間などに、ぼつぼつと文庫本を開く習慣ができてしまっています。
向田さんのお書きになる文章は、脚本家でいらっしゃるせいか、描写されるひと場面ひと場面が、紙芝居のように目の前にあらわれる感じで、私などのように文学作品に不馴れでも、とても読みやすいのです。それに、向田さんがエッセイのなかで書かれる情景というのが、昭和のはじめころのちょっと特別の空気を持った時代のものなので、そのひとつひとつに、つい思い入れを深くしてしまいます。
「本やさんで、向田さんの文庫版があったら、買ってきてくださいね」といつものようにsesentaにたのんでいたら、「うちにこんなのがあった」と自分の仕事部屋の書棚から「向田邦子の手料理」を見つけてきてくれました。
向田さんがお亡くなりになったあとで、1989年にまとめられた1冊の第一刷です。出たときすぐに購入して、ちょっと紛れたままになっていたものでした。
小説やエッセイ集と違って、カラフルな編集なので、グルメでお料理がお得意だったという向田さんの、またべつの世界がたのしいです。
そんな中から、なにかひと品作りたくなって、ちょうど柴栗のレシピをさがしていたのにぴったり。不意の来客にも心尽くしの品が用意されて、下戸の方には熱いほうじ茶といっしょに出されたという「さつま芋と栗のレモン煮」がおいしそうです。
もとのレシピでは栗の瓶詰めなのですけど、ここは目的どおり柴栗を使うことにして。鍋にお湯を沸かして沸騰したら火をとめ、そこに栗を入れて、ひとつずつ取り出して皮をむきます。これを栗の30%くらいの砂糖で煮ておきます。
さつま芋は、小さい柴栗に合わせて小さめの角切りにし、まず固めにゆでて一度茹でこぼします。あらためて水を加えて砂糖(20%ほど)を加え、レモンの輪切り(国産のレモンがなかったので、皮をむいています)をのせて、紙のふたをして煮ます。やわらかくなったら煮ておいた栗を加えて、くずさないように混ぜます。
冷蔵庫に冷やしておくと、甘いさつま芋と栗が、レモンの酸味でふしぎなおいしさ。ご本では和風のおかずになっているのを、テラコッタの器に入れたら、スペインっぽくなったのでデザートワインを添えて、ちょっとハイカラなお茶うけになりました。
by sesenta
| 2011-10-21 22:37
| お茶の時間に
|
Comments(17)
実は、私も向田邦子さんの作品はとても好きで、いくつか読みました。
たしかに最近、「向田邦子」の名前を拝見する機会が多いと感じてましたが、もう30年も経っていたんですね。
今から考えると、小説やエッセイを発表された期間はずいぶん短いそうですね。
ところで、このさつま芋と栗のレモン煮、とてもおいしそうな黄色です。
栗はないんですが、ちょうど頂き物のさつま芋がどっさり!
レシピの本質とは違っちゃいそうですが、さっそくレモン煮にしてみようかと思っています。
たしかに最近、「向田邦子」の名前を拝見する機会が多いと感じてましたが、もう30年も経っていたんですね。
今から考えると、小説やエッセイを発表された期間はずいぶん短いそうですね。
ところで、このさつま芋と栗のレモン煮、とてもおいしそうな黄色です。
栗はないんですが、ちょうど頂き物のさつま芋がどっさり!
レシピの本質とは違っちゃいそうですが、さっそくレモン煮にしてみようかと思っています。
0
ここの食卓はいつもハイカラです!by海町
向田邦子さんの著書は、いろいろ読んだのですが、
「父の詫び状」が一番印象に残っています。すごく几帳面だったお父様が、なぜか仕事から帰宅すると靴を揃えず、投げ出してしまう訳のくだりが、我が身も同じなので、共感しました。
「父の詫び状」が一番印象に残っています。すごく几帳面だったお父様が、なぜか仕事から帰宅すると靴を揃えず、投げ出してしまう訳のくだりが、我が身も同じなので、共感しました。
向田邦子さんとCINCOさんのコラボ、とっても素敵なレシピです。
柴栗を煮るところから…というのがCINCOさんらしいです。
「くり」より甘い十三里と栗だから、二十二里ですね。
レモンが加わると、それに「×2」のおいしさでしょうか…
柴栗を煮るところから…というのがCINCOさんらしいです。
「くり」より甘い十三里と栗だから、二十二里ですね。
レモンが加わると、それに「×2」のおいしさでしょうか…
この場で、向田さんのことが出るのに少しびっくりし、でもうれしくて。
向田さんの料理上手はよく知られていますが、なかなかその紹介されている料理を実行しようとは思っていませんでした。
こんな風に気軽にすれば良いのですね。
エッセイも含め、」向田さんの小気味良い切れ味の
文章が、本当に好きでした。
こんなの人々の何気ない日常がわかり、文章に出来た方は
いないのではないでしょうか。
手元に栗はないですが、レモン煮、作ってみようと思います。
向田さんの料理上手はよく知られていますが、なかなかその紹介されている料理を実行しようとは思っていませんでした。
こんな風に気軽にすれば良いのですね。
エッセイも含め、」向田さんの小気味良い切れ味の
文章が、本当に好きでした。
こんなの人々の何気ない日常がわかり、文章に出来た方は
いないのではないでしょうか。
手元に栗はないですが、レモン煮、作ってみようと思います。
はじめまして。時々伺っては素敵な美味しそうなお料理と、滋味あふれる暮らしのご様子に「ああ、いいなあ」とタメイキでした。
このお料理、紫栗を煮るところからなさってさすがです。美味しそう。
向田邦子さんの書かれたものが大好きで、殆ど手元にあります。
このお料理本も台所の棚にボロボロになってありますが、つい読み耽ってしまい、肝心のお料理に辿り着かない・・・このさつま芋のレモン煮だけは何度も作りました。もう30年なんですね・・・。
このお料理、紫栗を煮るところからなさってさすがです。美味しそう。
向田邦子さんの書かれたものが大好きで、殆ど手元にあります。
このお料理本も台所の棚にボロボロになってありますが、つい読み耽ってしまい、肝心のお料理に辿り着かない・・・このさつま芋のレモン煮だけは何度も作りました。もう30年なんですね・・・。
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
こんにちは!向田邦子さんの本ずいぶん前に読んだきりです。
また読みたくなりました。サツマイモはこちらでは手に入りませんが、栗はなんとかあるので、ぜひ作りたいと思います。
また読みたくなりました。サツマイモはこちらでは手に入りませんが、栗はなんとかあるので、ぜひ作りたいと思います。
この本持っています。今のようにお料理本がたくさん出ていなかったころですよね。本は買ったもののまだまだ母親に作ってもらうばっかりだったなあと懐かしく思い出しました。
向田さんなら絶対に大きな声で反対, 嫌いな物は嫌いと,
あなたも反対しなさいと言ったと思います。
日本国内の放射能瓦礫拡散に反対の意見書 締め切り間近です.
今にも全国規模で汚染された瓦礫の受け入れが始まりそうですが,
環境省では放射能瓦礫への意見募集中です. 多くの読者の方,反対の声を ! この情報を拡散させ, 放射能瓦礫拡散に反対を !
全国に汚染を広め, 向田邦子さんの愛したこの国が滅びるのか, 皆さんが声を上げるかどうかにかかっています.
今住む市町村, 都道府県に瓦礫の受け入れ反対と強く伝えて !
リンク禁止キーw−度
houshasen-tokusohou@env.go.jp 締め切り:10月26日(水)
海外からは, 国内瓦礫拡散反対の世界規模署名のページ
締め切り:10月27日
海外に住む皆さん母国日本を守りましょう!
詳しくは, ジャーナリストの木下さんのブログを是非ご覧下さい.
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/be00d1d1d57289bde90409ca8b7a6d0f?st=1#comment-list
あなたも反対しなさいと言ったと思います。
日本国内の放射能瓦礫拡散に反対の意見書 締め切り間近です.
今にも全国規模で汚染された瓦礫の受け入れが始まりそうですが,
環境省では放射能瓦礫への意見募集中です. 多くの読者の方,反対の声を ! この情報を拡散させ, 放射能瓦礫拡散に反対を !
全国に汚染を広め, 向田邦子さんの愛したこの国が滅びるのか, 皆さんが声を上げるかどうかにかかっています.
今住む市町村, 都道府県に瓦礫の受け入れ反対と強く伝えて !
リンク禁止キーw−度
houshasen-tokusohou@env.go.jp 締め切り:10月26日(水)
海外からは, 国内瓦礫拡散反対の世界規模署名のページ
締め切り:10月27日
海外に住む皆さん母国日本を守りましょう!
詳しくは, ジャーナリストの木下さんのブログを是非ご覧下さい.
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/be00d1d1d57289bde90409ca8b7a6d0f?st=1#comment-list
向田です。
ごめんなさい、先のコメントで、リンクは禁止キーワードと出てしまい
貼れませんでした。
見ずらいところがありますが、ごめんなさい。
海外に住む皆さん, 母国日本を守りましょう!
そうでないと, 本当にもう帰る国が無くなってしまいます.
https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?hl=en_GB&formkey=dEdnTWt1eHRIM0lCOGpNT0FhRzRSZWc6MQ
ごめんなさい、先のコメントで、リンクは禁止キーワードと出てしまい
貼れませんでした。
見ずらいところがありますが、ごめんなさい。
海外に住む皆さん, 母国日本を守りましょう!
そうでないと, 本当にもう帰る国が無くなってしまいます.
https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?hl=en_GB&formkey=dEdnTWt1eHRIM0lCOGpNT0FhRzRSZWc6MQ
向田さん、私も好きです!文章のテンポが良くて
すごく入り込み易くて。
昔NHKで放送された『阿修羅のごとく』の
ドラマを夢中で母と見ていたのを覚えています。
お料理の本も持っているのに、忘れていて...。
中でも大根とにらのいため合わせが好きで
良く作ってました。栗が入っていない
さつまいものレモン煮も作った事があります。
今はあまりお肉を食べないので、またこの本の他の野菜の
料理でも作ってみようかなと思っています。
それにしても向田さんのお魚の絵はユニークで良いですね!
すごく入り込み易くて。
昔NHKで放送された『阿修羅のごとく』の
ドラマを夢中で母と見ていたのを覚えています。
お料理の本も持っているのに、忘れていて...。
中でも大根とにらのいため合わせが好きで
良く作ってました。栗が入っていない
さつまいものレモン煮も作った事があります。
今はあまりお肉を食べないので、またこの本の他の野菜の
料理でも作ってみようかなと思っています。
それにしても向田さんのお魚の絵はユニークで良いですね!
私も向田邦子さんの料理のご本、最近気になっておりました。
雑誌『考える人』の「考える料理」特集で、採り上げてる方が多かったので…
『父の詫び状』は、私も本棚に一冊入れています。
しっかりして芯が強いのに、チャーミングなイメージ。
一回読んだきりで、そのままですが、また読んでみようかと思いました。
雑誌『考える人』の「考える料理」特集で、採り上げてる方が多かったので…
『父の詫び状』は、私も本棚に一冊入れています。
しっかりして芯が強いのに、チャーミングなイメージ。
一回読んだきりで、そのままですが、また読んでみようかと思いました。
私も向田ファン。3冊とも読みましたよ~。ご存命だったら、今頃どんな文章を書いておられたのでしょうか・・・。
少し前に読んだ「向田邦子の恋文」も良かったです。
少し前に読んだ「向田邦子の恋文」も良かったです。
向田さんのこのレシピ本、妹達から昔プレゼントされました。
今でもたまに読み返し、料理の参考にしています。
「いつも、ふたりで」を図書館で先日借りて、
今もまだブログを続けられていることを知り感激しました。
私もお二人の食卓に座ってみたい・・・
そんなことを思いながら、楽しくブログ拝見しています。
今でもたまに読み返し、料理の参考にしています。
「いつも、ふたりで」を図書館で先日借りて、
今もまだブログを続けられていることを知り感激しました。
私もお二人の食卓に座ってみたい・・・
そんなことを思いながら、楽しくブログ拝見しています。
お芋さんと栗、作ってみました♩
この秋栗拾いでGETして冷凍していたのが活躍!
とっても美味しくできました。レモンで煮るとスッキリさっぱりですね。主人に供したところ、2人分と思って盛り付けてあったのをペロリと食べられてしまいました。
この秋栗拾いでGETして冷凍していたのが活躍!
とっても美味しくできました。レモンで煮るとスッキリさっぱりですね。主人に供したところ、2人分と思って盛り付けてあったのをペロリと食べられてしまいました。












