2012年 10月 27日
うちの栗ごはん |
このところ、庭におりると下ばかり向いて歩いているので、首やら腰やらが痛くて「年はとりたくないもんだ‥」なんて言ってますけど、実はこれ、そこいら中に散らばった栗ひろいのせいです。
私たちの経験では、山栗の木がこんなに大きくなるとは知りませんでした。もとはといえば、鳥が運んできたかどうかして、しぜんに芽を出したもの。
年々桜の木と競うように伸びた枝先に実った栗が、10m以上の高さから落下するので、その勢いでとびはねて、あらぬ方へ転がっていきます。
しかも、この夏は木の下草刈りをしていなかったので、ころがった栗坊主たちは草の茂みにかくれんぼ。それでも、せっかく生ってくれたものを、そのまま雨にでもあてては申し訳ないと、ひろい集めるのが朝夕の仕事です。
それというのも、小さい柴栗なので、見つけるのもひと苦労。ななめ横からの光線が射し込む時間帯だと、ころがっている栗に陽があたってピカッと光って知らせてくれるので、見つけやすいのです。
そうして目の前のことに気をとられて、次からつぎへと追っかけていくと、方向感覚がなくなって、その昔、栗拾いに山に入った子供が、どんどん奥に入って道に迷ったという話を思い出しました。
そうして拾った栗は、あまり日をおけないので、ほんのひとにぎりくらいずつでも籠からポリ袋に移して、そのまま畑の方や、ご近所さんにもらっていただきます。
なにやかやと皆さんに差し上げるのが忙しくて、自分たちが食べるまで回らないので、とりあえず一度は食べましょう、と渋皮ごとちょっと塩かげんしたごはんに入れて炊きました。
ごはんがごちそうなので、おかずはシンプルに。種子島産の安納芋を、ひたひたの水ときび砂糖に、ほんの少しの塩を加えて煮たのと、塩さばの焼いたの。畑から抜きたてをまたいただいたほうれん草も茹でて。
ことしの栗もそんなぐあいで、さあ、収穫は2〜3kgもあったでしょうか。夕方のお風呂で、背中や腰の張りがやっとほぐれて、ことしの栗の季節も終わりになりました。

年々桜の木と競うように伸びた枝先に実った栗が、10m以上の高さから落下するので、その勢いでとびはねて、あらぬ方へ転がっていきます。
しかも、この夏は木の下草刈りをしていなかったので、ころがった栗坊主たちは草の茂みにかくれんぼ。それでも、せっかく生ってくれたものを、そのまま雨にでもあてては申し訳ないと、ひろい集めるのが朝夕の仕事です。
それというのも、小さい柴栗なので、見つけるのもひと苦労。ななめ横からの光線が射し込む時間帯だと、ころがっている栗に陽があたってピカッと光って知らせてくれるので、見つけやすいのです。
そうして目の前のことに気をとられて、次からつぎへと追っかけていくと、方向感覚がなくなって、その昔、栗拾いに山に入った子供が、どんどん奥に入って道に迷ったという話を思い出しました。
そうして拾った栗は、あまり日をおけないので、ほんのひとにぎりくらいずつでも籠からポリ袋に移して、そのまま畑の方や、ご近所さんにもらっていただきます。
なにやかやと皆さんに差し上げるのが忙しくて、自分たちが食べるまで回らないので、とりあえず一度は食べましょう、と渋皮ごとちょっと塩かげんしたごはんに入れて炊きました。
ごはんがごちそうなので、おかずはシンプルに。種子島産の安納芋を、ひたひたの水ときび砂糖に、ほんの少しの塩を加えて煮たのと、塩さばの焼いたの。畑から抜きたてをまたいただいたほうれん草も茹でて。
ことしの栗もそんなぐあいで、さあ、収穫は2〜3kgもあったでしょうか。夕方のお風呂で、背中や腰の張りがやっとほぐれて、ことしの栗の季節も終わりになりました。
by sesenta
| 2012-10-27 15:31
|
Comments(15)

久しぶりのコメントです。
美味しそうな食卓ですね。 素朴なお料理ですが、文章を読んでいるとたくさんの情景が浮かんできて心が温かくなります。
朝晩の冷え込みが少しづつ厳しくなりますがどうぞお体にお気を付けください。
美味しそうな食卓ですね。 素朴なお料理ですが、文章を読んでいるとたくさんの情景が浮かんできて心が温かくなります。
朝晩の冷え込みが少しづつ厳しくなりますがどうぞお体にお気を付けください。
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栗ごはん、秋になるとどうしても食べたくなりますね。
皮をむくのが面倒なんですが、それでも出来上がりの美味しさにまた作ってしまいます。
今年は自家製モンブランを作ろうと思います、さて成功するでしょうか(笑
皮をむくのが面倒なんですが、それでも出来上がりの美味しさにまた作ってしまいます。
今年は自家製モンブランを作ろうと思います、さて成功するでしょうか(笑

きぬかつぎに芋粥にと私の好きなお芋。秋はいいですね。
ここのところ毎回レシピいただきました。新米をいただいたので明日は
栗ごはんです。 御本の企画ワクワクしながら待っております。お疲れ
しっかりとって下さいませ。
ここのところ毎回レシピいただきました。新米をいただいたので明日は
栗ごはんです。 御本の企画ワクワクしながら待っております。お疲れ
しっかりとって下さいませ。

栗拾いの子供が道に迷ったというのは、そういうことだったんですね。
お庭に栗の木がある生活は、大変だけど素敵だなあと思います。
シンプルな栗ごはん、そしてシンプルで味わい深そうなおかずが
日本の秋を感じさせて、とても懐かしいです。早く帰りたくなりました(^^)
お庭に栗の木がある生活は、大変だけど素敵だなあと思います。
シンプルな栗ごはん、そしてシンプルで味わい深そうなおかずが
日本の秋を感じさせて、とても懐かしいです。早く帰りたくなりました(^^)

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


お芋と栗 どちらも大好きです 祖母の家に行くと 栗拾いでは栗のイガに 泣かされました 美味しいですけど 渋皮をむくまでが大変です 大体年中ありますけど 季節にしか食べられない物を この時とばかり食べています
栗というと、山栗の小さな粒のイメージだったので、
スーパーで購入した栗の大きさに驚きました。
初めて、渋川煮を作ったところです。
栗ごはんも・・・と思っているのですが、仕事をしていると
なかなか手がまわりません><
栗の季節が終わると、秋が深まり、冬の気配が漂ってきますね。
渋皮煮、冬のお菓子作りのために、もう1回仕込みたいところですが^^
スーパーで購入した栗の大きさに驚きました。
初めて、渋川煮を作ったところです。
栗ごはんも・・・と思っているのですが、仕事をしていると
なかなか手がまわりません><
栗の季節が終わると、秋が深まり、冬の気配が漂ってきますね。
渋皮煮、冬のお菓子作りのために、もう1回仕込みたいところですが^^

栗があると季節を感じられますね。^^
私の庭にはそう大きくも無い桑の木がありますが春になると桑の実が鈴なりに実り私は毎朝実を摘んでいます。自然の恵みには感謝してますし嬉しいですが自然は待ってくれないので忙しいです。^^
私の庭にはそう大きくも無い桑の木がありますが春になると桑の実が鈴なりに実り私は毎朝実を摘んでいます。自然の恵みには感謝してますし嬉しいですが自然は待ってくれないので忙しいです。^^

毎年cincoさんがご飯に炊いたり,スプーンで取りながらお茶にいただいたりしている柴栗が,最初は小鳥さんが運んできてくれたものだったなんて ^^
小さくても,巨匠のお写真に実っている栗・・・いっぱい生ってますね!!
いつかcincoさんが「この細いお花から,あの丸い栗の実が生るのが不思議・・・」と仰っていたのを,ご近所さんの今年の栗のお花を眺めながら思い出していたのですが,もう栗も終わりですね。
そのご近所さんの栗も,今年は例年より実になったのが少なく,アッと言う間に収穫が終わりました。
小さくても,巨匠のお写真に実っている栗・・・いっぱい生ってますね!!
いつかcincoさんが「この細いお花から,あの丸い栗の実が生るのが不思議・・・」と仰っていたのを,ご近所さんの今年の栗のお花を眺めながら思い出していたのですが,もう栗も終わりですね。
そのご近所さんの栗も,今年は例年より実になったのが少なく,アッと言う間に収穫が終わりました。

夏用の山小屋の近くに山栗の木があって、あちこちイガ栗が転がってます。中の栗もけっこう大きいのですが、虫の入っている確率が多い
ので誰も拾っていかないのです。イガだけはストーブの火付け用に
使ってます。あの栗が使えればいいのになあ。
ので誰も拾っていかないのです。イガだけはストーブの火付け用に
使ってます。あの栗が使えればいいのになあ。

たった一度だけ渋皮煮をこさえたことがありますが、けっこう手間だった記憶が......。
こんなふうにご飯に炊き込んでもだいじょうぶなものなのですね。
よほど栗のタチがいいのでしょうか。
このところ、お店で紅玉りんごを見るたびに買い込んできて、
せっせとジャムやコンポートにしています。
皮から色をとるやり方をこちらで教えていただいて以来の、毎秋のたのしみです。
あのうつくしい色を教えていただいたことに、改めて感謝しております。
こんなふうにご飯に炊き込んでもだいじょうぶなものなのですね。
よほど栗のタチがいいのでしょうか。
このところ、お店で紅玉りんごを見るたびに買い込んできて、
せっせとジャムやコンポートにしています。
皮から色をとるやり方をこちらで教えていただいて以来の、毎秋のたのしみです。
あのうつくしい色を教えていただいたことに、改めて感謝しております。
