2016年 02月 25日
編みものしながら‥ |
この冬からひとつ愉しみがふえて、ぽちほぽちと編みものなどしています。不器用な私なのに、お友だちには編みもの名人さんが複数いらっしゃって、文字どおり暖かな手作りをいただくことも再々‥。
ひと月ばかり前には、毛糸やさんに連れて行ってもらって、オレンジ色のセーター1枚分を選んで、5号針で100目作るところからスタート。そのすぐあと、入院することになったので、絶好のチャンスとばかり、ベッドでせっせと編んでいました。
その病院では、里心のつくのが早過ぎて、セーターの半身も仕上げないうちに帰ってきてしまったのですけど、今はちょこちょこっと家事をしては腰をおろして一段編み、というのがなかなかよろし。この次お友だちにお会いするまでに、前と後の身頃を仕上げるのが宿題です。
私は母を早くなくしたのと、その母は子だくさんで忙しかったので、編みものをしているところなど見たことがなく、東京へ奉公に出た呉服やさんでは、店番しながらの編みものと本を読むのはご法度でしたから、ついぞゆっくり編みもの‥という経験がなくきてしまいました。
それでも結婚したばかりの頃、そういうマイホームのスタイルに憧れて、一所懸命編みものをした時期があって、そうして編んだ変わり毛糸のセーターが残ってました。
それも、途中までほどきかけで見つかったので、あらためてほどきなおしていたら、その頃の編み針入れの箱から、なんとレトロな「毛糸湯のし」の道具まで見つかりました。
ご存じの方も今は少ないかも知れません、おヤカンの口にT字型の金物をつけて、そこに毛糸を通し、湯気で毛糸のクセを伸ばすというもの。ながーい毛糸を、1本ずつ通すのですからとんだテマ暇仕事ですけど、いかにも「昭和」なゆっくりテンポの道具で、ふんわりきれいに仕上がります。
またまたとおい昔ばなしをしていたら、sesentaの中学時代にも、この道具を使って母親の手伝いをさせられていたそうで、そんな状景を今月のカレンダーの絵にしてくれましたけど、熱源が当時のメイン暖房器だった火鉢なればこその道具でしょうか。
さて、とこうしていると「あと一段、もう一段‥」とつい腰が上がりにくくなるのを、どっこいしょと立ち上がってごはんの支度です。
○っちゃんが買っておいてくれたりっぱなターサイを大きく切り、さっと油で炒めてからかた茹でに。豚の肩ロースをたたいて塩コショウ、玉子、片栗粉を加えて肉団子をつくり、色よく揚げます。中華鍋に油を熱してニンニクとショウガのみじん切り、ドウチを炒めてターサイと肉団子を入れ、酒、しょうゆ、とりガラスープ、オイスターソースを加えてしばらく煮て、水とき片栗粉でとろみをつけました。
もうひとつ、モヤシの玉子炒めは、まずモヤシを油で炒めてから、お湯でサッと茹でておきます。ほぐした玉子に塩コショウとゴマ油を加え、モヤシを入れて混ぜます。多めの油を入れた中華鍋にモヤシ入りの玉子を入れ、しっかり火を通して炒めて、お皿に盛って赤ピーマンのせん切りと香菜をのせます。周富徳さんの「広東料理は野菜がうまい」からで、また寒さが戻ってきたような夜の食卓に、湯気がうれしいです。
ひと月ばかり前には、毛糸やさんに連れて行ってもらって、オレンジ色のセーター1枚分を選んで、5号針で100目作るところからスタート。そのすぐあと、入院することになったので、絶好のチャンスとばかり、ベッドでせっせと編んでいました。
その病院では、里心のつくのが早過ぎて、セーターの半身も仕上げないうちに帰ってきてしまったのですけど、今はちょこちょこっと家事をしては腰をおろして一段編み、というのがなかなかよろし。この次お友だちにお会いするまでに、前と後の身頃を仕上げるのが宿題です。
私は母を早くなくしたのと、その母は子だくさんで忙しかったので、編みものをしているところなど見たことがなく、東京へ奉公に出た呉服やさんでは、店番しながらの編みものと本を読むのはご法度でしたから、ついぞゆっくり編みもの‥という経験がなくきてしまいました。
それでも結婚したばかりの頃、そういうマイホームのスタイルに憧れて、一所懸命編みものをした時期があって、そうして編んだ変わり毛糸のセーターが残ってました。
それも、途中までほどきかけで見つかったので、あらためてほどきなおしていたら、その頃の編み針入れの箱から、なんとレトロな「毛糸湯のし」の道具まで見つかりました。
ご存じの方も今は少ないかも知れません、おヤカンの口にT字型の金物をつけて、そこに毛糸を通し、湯気で毛糸のクセを伸ばすというもの。ながーい毛糸を、1本ずつ通すのですからとんだテマ暇仕事ですけど、いかにも「昭和」なゆっくりテンポの道具で、ふんわりきれいに仕上がります。
またまたとおい昔ばなしをしていたら、sesentaの中学時代にも、この道具を使って母親の手伝いをさせられていたそうで、そんな状景を今月のカレンダーの絵にしてくれましたけど、熱源が当時のメイン暖房器だった火鉢なればこその道具でしょうか。
さて、とこうしていると「あと一段、もう一段‥」とつい腰が上がりにくくなるのを、どっこいしょと立ち上がってごはんの支度です。
○っちゃんが買っておいてくれたりっぱなターサイを大きく切り、さっと油で炒めてからかた茹でに。豚の肩ロースをたたいて塩コショウ、玉子、片栗粉を加えて肉団子をつくり、色よく揚げます。中華鍋に油を熱してニンニクとショウガのみじん切り、ドウチを炒めてターサイと肉団子を入れ、酒、しょうゆ、とりガラスープ、オイスターソースを加えてしばらく煮て、水とき片栗粉でとろみをつけました。
もうひとつ、モヤシの玉子炒めは、まずモヤシを油で炒めてから、お湯でサッと茹でておきます。ほぐした玉子に塩コショウとゴマ油を加え、モヤシを入れて混ぜます。多めの油を入れた中華鍋にモヤシ入りの玉子を入れ、しっかり火を通して炒めて、お皿に盛って赤ピーマンのせん切りと香菜をのせます。周富徳さんの「広東料理は野菜がうまい」からで、また寒さが戻ってきたような夜の食卓に、湯気がうれしいです。
by sesenta
| 2016-02-25 20:44
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Comments(14)
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mjmnomama at 2016-02-25 21:55
おはようございます。
「毛糸の湯のし」・・・・自分でやった事はないですけど、そういうのが有りましたね。(笑)
布地だけでなく毛糸もたくさん在庫があります・・・・
洋裁も編み物もスイッチがはいらないとなかなか始まらないんですよね。(汗)
立派な「ターサイ」ですね。大好きなお野菜です。
朝市で見かけると必ず求めます。肉団子も美味しそう!
「毛糸の湯のし」・・・・自分でやった事はないですけど、そういうのが有りましたね。(笑)
布地だけでなく毛糸もたくさん在庫があります・・・・
洋裁も編み物もスイッチがはいらないとなかなか始まらないんですよね。(汗)
立派な「ターサイ」ですね。大好きなお野菜です。
朝市で見かけると必ず求めます。肉団子も美味しそう!
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efendi at 2016-02-25 22:25
毛糸の湯のし、初めて知りました。ほどき直した糸はどうせまた編んじゃうんだし、という自分に性格上細かいことに気をしないので大変感動いたしました。
編み物もここ10年くらいずっと続けていて思ったのは「体が鈍る」です。なので雨や雪の寒い日は思う存分暖房機の横でぬくぬくと編みふけります。笑
今回のカレンダーもデスクトップに飾らせて頂きます!ありがとうございました。
編み物もここ10年くらいずっと続けていて思ったのは「体が鈍る」です。なので雨や雪の寒い日は思う存分暖房機の横でぬくぬくと編みふけります。笑
今回のカレンダーもデスクトップに飾らせて頂きます!ありがとうございました。
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fusk-en25 at 2016-02-26 01:58
おはようございます
子どもの頃、母がセーターをほどいて手袋や靴下を作ってくれました。かせ(?)状の毛糸を 私の両腕に通して、母がそれをクルクルと毛糸の玉にしていく。そんな懐かしい手伝いの光景を思い出しました。
2月もあと4日。こちらも 遠くの遠くの遠くの方にちらっと春を感じられるようになりました。
子どもの頃、母がセーターをほどいて手袋や靴下を作ってくれました。かせ(?)状の毛糸を 私の両腕に通して、母がそれをクルクルと毛糸の玉にしていく。そんな懐かしい手伝いの光景を思い出しました。
2月もあと4日。こちらも 遠くの遠くの遠くの方にちらっと春を感じられるようになりました。
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msreiko at 2016-02-26 06:04
「sesentaさん、cincoさん、おはようございます」
懐かしいお話、、、、昔のお母さんは、手仕事上手でしたね?
私も何か編みたくなりました。
cincoさんのセーターもUPしてくださいね。
あったかいカレンダー、拝借します。
懐かしいお話、、、、昔のお母さんは、手仕事上手でしたね?
私も何か編みたくなりました。
cincoさんのセーターもUPしてくださいね。
あったかいカレンダー、拝借します。
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Jasmin
at 2016-02-26 09:15
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美しいカレンダーを有難うございます。「毛糸の湯のし」、私は見たことがありませんけれど、いかにも昭和らしいゆったりとした丁寧さが感じられる作業ですね。
肉団子のお料理も体が温まりそうで、とても美味しそうです!
肉団子のお料理も体が温まりそうで、とても美味しそうです!
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ソレイユ
at 2016-02-26 12:22
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ターサイ,今が旬なのでしょうか,私もぷりぷりの瑞々しいターサイを
友達からいただいたりして,長ネギや豚肉と一緒にオイスターソースで
炒めたりします。
ターサイもモヤシも・・・炒めてから茹でるのですね!
不思議 ^^ ♪
友達からいただいたりして,長ネギや豚肉と一緒にオイスターソースで
炒めたりします。
ターサイもモヤシも・・・炒めてから茹でるのですね!
不思議 ^^ ♪
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yurulia at 2016-02-26 13:58
こちらにまで湯気が伝わってくる温かみのあるお料理同様、オレンジのセーターも見ているだけで幸せな一枚になることと思います。カレンダーの素敵な絵にも癒されました。
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are6678 at 2016-02-26 14:12
こんにちは。
”湯のし”、初めてきく言葉です。
子供の頃、母の前に座って、母がほどく毛糸を両腕に掛けて
手伝ったことを懐かしく思い出しました。
昔の人は、ほどいては編みを繰り返して、
物を大切にしていましたね。
楽しそうなカレンダー、またデスクトップに飾らせていただきます。
いつも有難うございます♪
”湯のし”、初めてきく言葉です。
子供の頃、母の前に座って、母がほどく毛糸を両腕に掛けて
手伝ったことを懐かしく思い出しました。
昔の人は、ほどいては編みを繰り返して、
物を大切にしていましたね。
楽しそうなカレンダー、またデスクトップに飾らせていただきます。
いつも有難うございます♪
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ぶり
at 2016-02-26 16:38
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なんとまあ懐かしい、やかんにT字型の湯のし。
PCの壁紙カレンダー、2か月おきに取り換えて楽しんでます。
PCの壁紙カレンダー、2か月おきに取り換えて楽しんでます。
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kazewokitte at 2016-02-27 00:16
えぞももんがさんと、同じことを思い出していました。
私の母は、和裁と編み物をよくしていました。お料理は得意じゃなかったみたいです。その分、姉が、お料理と洋裁が上手でした。
ほどいた毛糸を編み直す時、必ずかせ?係は末っ子の私でした。保育園の発表会で真っ白なセーターが衣装で必要になり、母が徹夜で編んでくれたことをしっかり覚えています。昭和の母は偉大でした。
私の母は、和裁と編み物をよくしていました。お料理は得意じゃなかったみたいです。その分、姉が、お料理と洋裁が上手でした。
ほどいた毛糸を編み直す時、必ずかせ?係は末っ子の私でした。保育園の発表会で真っ白なセーターが衣装で必要になり、母が徹夜で編んでくれたことをしっかり覚えています。昭和の母は偉大でした。
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ふじこ
at 2016-02-28 15:24
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ホノノッチ
at 2016-02-28 17:06
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知ってます。知ってます。アイロンかけて曲を直したりしてました。懐かしい…。
毛糸が面白いほど、生きてるみたいに動く様子を眺めてました。
日差しが春めいてもまだ残雪があるのでヒンヤリ冷たい風が吹きます。広東料理は野菜がうまい。探さなきゃ〜。
毛糸が面白いほど、生きてるみたいに動く様子を眺めてました。
日差しが春めいてもまだ残雪があるのでヒンヤリ冷たい風が吹きます。広東料理は野菜がうまい。探さなきゃ〜。
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tawaraboshi
at 2016-03-01 10:35
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ここ一週間ほど入院してました。なんとも懐かしい道具ですねぇ。家にはありませんでしたが、友人の家にあったのを思い出しました。