ヒゲナガエビのサテ

土曜日のお魚やさんのメダマはエビでした。ヒゲナガエビというんだそうです。例によって呼び名は地方によっていろいろで、たかエビというところもあれば、ガスエビというのもあるとか、駿河の方では「本エビ」と呼ぶそうですから、由緒は正しそう、とてもりっぱなエビです。
「焼いたらうまいでっせ」といわれて、塩焼きかと思えば、そこで大幅に脱線、エスニックになりました。あの、ジョージさんをお招きしたときに、作ったことのあるサテを再現してみたくなって。10年以上前なので、サテ果たしてうまく行くかどうか、自信はありません。そこでまた本と首っぴきです。

エビは、頭としっぽを残して殻をむき、背わたをとって(このときにガスの匂いがするのでガスエビという地方があるのだとか) カレー粉をまぶして串にさします。豚ロース肉のスライスも、10cmほどにたたんで、同じようにカレー粉をまぶして串にさします。

ココナッツミルクにサラダ油少々を混ぜたタレを作り、エビと豚肉につけながら焼きます。

これを食べるときのサテソースは、ナツメグ、クミン、コリアンダー(粉)をから炒りしたもの、パイマックルー、レモングラス、カーのみじん切り、カピをアルミホイルで焼いて匂いを消したもの、それに甘口のとうがらし、一味、赤玉ねぎを加えてクロックでペースト状につぶします。

このペーストを、サラダ油で炒め、ココナッツミルクを入れて15分ほど煮つめ、砕いたピーナッツとナンプラー、キビ砂糖を入れて、サテソースの出来上り。

サラダ油で炒めるまえのペーストの代わりに、市販のレッドカレーペーストを使うのもOKで、これならかんたんにできます。今日はレシピどおりに手順を追って作ってみましたけど、やはりまろやかな辛さで、手間をかけただけのことは、とナットクのソースでした。

sesentaがパタパタと炭火を起こして、焼いてくれました。寒い戸外で小さなバーベキューコンロの火を見ながら、じーさんばーさんの焼き鳥屋さんになった気分でした。