きょうの粉もの

「和食は作らないんですか」と、ときどきお尋ねをいただくのですけど、いえ、ふだん、お味噌汁にごはんも、お魚の煮つけもも小芋の煮っころがしも大好きです。
ただ、いつも申していますように、和食だけですと、どうしても、お味噌、お醤油‥それもお下地に、つけ醤油にとついつい塩分が多くなるので、それをさけるために、いろいろとくり回しして、出番はちょっと少なめです。それに、ブログに出してお見せするには、日本料理の達人さんはたくさんいらっしゃるので、それはそちらで私も見せていただくことにして‥。

そんなわけで、今日も中華の餅(ピン)を焼きました。この季節になると、あれこれ食べたいものが増えてきて、なかでも、好きな「粉もの」中華にはファイトかが湧いてます。

サラダ油をぬった生地を、たたみながら伸ばすので、焼き上がったときには、うまくいくとなかにポケットができて、いろんなものをはさんで食べられます。ウー・ウェンさんが「家常餅(ジァチァンピン)」としてよく作っていらっしゃるものがお手本です。

生地は、前にもつくっていた「ねぎピン」とおなじ。軽くこねてなめらかになった生地を、丸くまとめ、大きめのだ円形に伸ばして、塩を少し振って全体に伸ばします。その面にサラダ油をふりかけ、生地を折り返すように動かして、表面ぜんたいに油を広げます。

この生地をくるくると巻き、端から油が飛び出さないように閉じて、両端を持ってねじりながらつぶすようにして、これを直径18cmくらいの円形に伸ばします。

油少しを熱したフライパンに生地を入れて、10〜20秒くらい焼いてはひっくり返すのをこまめにくり返して、焼き上がり。うまく焼けたら、切り口がパイのようになります。

これにはさむおかずは、しお豚の茹でたのが少々に、ニラ入りの玉子焼き、熱した油に塩を入れてザザッと炒めた大豆モヤシとピーマン、それに生のアサツキと芹菜(サラダセロリ)など。

ジャスミンティーをいれて晩ごはんにしていましたら、外からまた別の香りが‥どこか遠くから金木犀の香りが、夜風にのって届いていました。