スコーンで大失敗

お菓子のたぐいは、いたって不得手といいながら、年に何回かはこんな工場ごっこをします。いつも書いていますように、sesentaのもといた会社の若い方たちが、いまでもいろいろと声をかけてくださるので、心ばかりのお礼にばーさんの手作りをおとどけします。今回は、このところ回数を重ねてちょっと自信をつけてきたスコーン。レッドチェダーチーズを使った、あれです。

ショートブレッド、バナナケーキ、それにシナモンロールと作ってきて、やはりブログで出ているものがいいかな、とスコーンにしたのですけど、このスコーンというもの、ご存じのように焼き立てがいちばんおいしいという問題があります。

そこで、オーブンからとりだすタイミングと、自転車で走ってクロネコさんの集荷所までの時間、そこからトラックの発車する時間を計って、いちばん短い時間で届く組み合わせを考えました。

オーブンに入れる回数と、次の生地を作るのが早すぎないように、時計とにらめっこでなんとかオーブン皿7枚ぶん、夕方までに焼き上げました。ちょっと冷まして、紙袋に入れ、段ボールに詰めたものを、sesentaが集荷所までひと走り。

これで、つぎの午前中には大阪に着くはず、とひと息ついて、発送伝票をみて「ん?」‥じつは他にも荷物があって、二つ同時に出したのですけど、荷物のサイズから見て、どうも二つが入れ違って東と西に行ってしまったようなのです。

あわてて、サービスセンターに電話をすると、はやくもトラックに載って出発してしまった様子。なんとか配達される前に止めてください、ともうたのみ込みの一手です。

「何とかしましょう」と力強い返事をいただいて、次の朝「荷物は先方の営業所でつかまりました」という連絡。「ここから転送しますので、一日余分にかかりますが」という返事に、「はいはい、けっこうです。ありがとうございました」と言うしかありません。

そんなこんなで、とりあえず、けさ早く、スコーンは会社に到着して、「サプライズおめざありがとう」というメールも入りました。そんなわけで、一日遅れのスコーンを食べてもらって、ごめんなさい。ほんとに「関係者」の皆さま、お騒がせいたしました。それにしても、宅配便のネットワークの力に、今さらながら感心したできごとでした。なんだか、とんだ内輪ばなしで恐縮です。