アスパラパラダイス

北海道の物産展などで「いちばんぜいたくな丼」で出てくる「ウニとイクラとカニとルイベを載せて‥」は、うちではちょっと避けたいものばかり。そこでいま、思いきり味わいたい北海道のぜいたくといえば、やっぱりアスパラガスです。

そんなとき、斜里町にいらっしゃる若い絵本作家さんが、グリーンとホワイトの詰め合わせを送ってくださいました。「白いほうを、どんなお料理になるのか、ブログで見せてくださいね」というお約束なので、さてハチマキをしめて取りかかります。

さわるのもおそれ多い、すき通るような白のアスパラは、ピーラーで皮をむき、根もとのほうを曲げてぽきんと折れるところで折ります。

鍋にわかしたお湯にバターと砂糖を加え、むいたアスパラと、折りとった固い部分と皮も入れて、やわらかく茹でたら、そのままおきます。茹で汁が冷めたら、アスパラの本体だけとり出し、ヒタヒタの茹で汁といっしょに冷蔵庫に入れます。

のこった茹で汁も、そのままスープに。なにしろ、私にとっては宝石なみに貴重なアスパラ、とことん活用です。うす切りにしたジャガイモを、バターで炒め、そこにアスパラの茹で汁を入れて煮ます。やわらかくなったら、アスパラの固い部分も入れて(皮はとりのけて)、ミキサーにかけ、塩・コショウして味をととのえて冷蔵庫に入れておきます。

スープには、食べる直前に、生クリームを少量加えてまろやかに。器に並べたアスパラの上から、スープを注ぎ、グリーンアスパラを色よく茹でたのをスライスして、飾りに載せました。

下(手前)のグラスは、すこし小さめに切ったアスパラにたっぷり張ったスープを愉しむ版、上左にあるのは、ホワイトアスパラをぜいたくに味わいたい方むけ。

せっかくのアスパラ三昧、グリーンのほうは、生のまま使ってコカを焼きました。

「アスパラを焼いたらおいしいですよ」とアドバイスをいただいてたので、これは生のままきざみ、オイル漬けのマッシュルームとナスをいっしょにトッピングしました。

きれいなアスパラをきざむのは、もったいないようでしたけど、チーズやお肉気をなにも使わないぶん、これは香りといい味わいといい、すてきなひと皿になりました。

定番の、サラミ＋赤玉ねぎ、ピーマンとなすのエスカリバーダを載せたのも焼いて、ちょうどお昼のお客さまとご一緒に。おかげさまで、何よりぜいたくなランチタイム、おいしくみんなでいただきました。